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製薬の人気職・薬剤師⑤将来性と定年後の再就職について

今現在、薬剤師は製薬の業界の中でも「安定した仕事」として広く認知されており、求人も多く転職を希望する人が多いのが現実です。

ですが、このまま薬剤師は売り手市場のままいくのでしょうか。


・薬剤師の飽和

将来、薬剤師は飽和傾向にあると噂されています。

その理由は大学の薬学部が6年制になったことにあります。

2000年代に薬科大学や薬学部の新設ラッシュを迎え、6年制薬剤師が今後増え続けるからです。

もちろんですが、将来すべての薬剤師の有資格者がその職に就くことはできません。

それだけの受け皿はいくら売り手市場とはいえ不可能です。

ですが、薬剤師は女性が多くライフステージの変化により退職や転職をすることも多く、また地方は深刻な薬剤師不足が続いています。

働く場所や職務により、薬剤師そのものの求人数が減るということは考えづらいでしょう。

また、薬剤師資格を有していても製薬会社で他の仕事に従事するなど方向転換をしている人も多くいます。


・薬剤師の定年と薬剤師の飽和

薬剤師自体は安定した職業であるため、離職率が低い傾向にあります。

製薬会社で定年を迎えた人が薬剤師資格を生かして調剤薬局などに転職する場合、将来的にハードルが高くなることは否めません。

どの職場においても若年層の雇用を推進しているため、6年制薬剤師が増えることによって転職状況は厳しくなるでしょう。

ですが、すべての人がそうとは限りません。

「(MRなど)前職で何をやってきたか」「これから何ができるか」「薬剤師以外の資格」など、本人のスペックが高ければベテランであっても転職は可能でしょう。

製薬の人気職・薬剤師④業種別平均年収

薬剤師の中でも、就業している製薬の業種によって年収が異なります。

年収はだいたいどのくらいなのでしょうか。

また、スキルアップをすることによって年収を上げることはできるのでしょうか。


薬剤師の平均年収


平成27年度の統計では、薬剤師の平均年収は590万円となっております。

すべての職種の平均年収が425万円であるのに比べると、150万円以上も高いことがわかります。

もちろん薬剤師の中の平均ですので、若年層の薬剤師や派遣・パートの年収は300~400万円程度と考えてよいでしょう。

また、従事する職種にもよりますが女性の薬剤師は約490万円、男性は680万円と男女差に開きがあるのも特徴です。

薬剤師が年収をアップする近道は、経験を積んでスキルアップしより良い環境へ転職することでしょう。

例えば、調剤薬局の薬剤師が製薬会社のMRに転職した場合、年収は200万円ほどアップするでしょうし、地方の病院薬剤師が都心の調剤薬局に転職した場合も地方格差と職場環境により年収アップが見込めます。

また、薬剤師の資格だけでなく、管理薬剤師などのマネジメント業務の経験や、研修認定薬剤師・専門薬剤師という資格を取ることも年収アップにつながります。

特に家庭を持つ女性の薬剤師で気をつけたいところですが、年収アップをすることにより扶養控除の上限額を超えてしまうことがあります。

その場合は所得税を納めなければならず、社会保険の対象にもなってきます。

税務の点に十分注意をして転職やスキルアップをすることが大事といえましょう。

製薬の人気職・薬剤師③他業種・未経験職から転職する

製薬の業界の中でも、薬剤師以外の職種から薬剤師に転職しようとする人もいます。

製薬会社での職歴や知識はあっても、薬剤師の職務が初めてという人の場合、転職は難しいのでしょうか。

また、転職にあたり注意する点などはあるのでしょうか。


他業種から薬剤師への転職は多い


いちばん多いケースが製薬会社のMRから薬剤師への転職です。

転職理由として「薬剤師の資格をより生かしたい」ことが多くあげられています。

またMRは営業の側面もあるため激務や転勤が多いため、体力的な理由やライフステージの変更により転職を希望する人もいます。

薬剤師には定年の制度がないため、定年を迎えたMRのセカンドキャリアとして薬剤師を選ぶケースもあります。

いずれにしても、製薬の業界で百戦錬磨の活躍をしてきた優秀なMRであれば、知識や経験も豊富なため薬剤師への転職は成功しやすいといえるでしょう。

ただし、年収は下がってしまうことがデメリットです。

MR以外はどうでしょう。

例えば転職先が未経験であっても調剤薬局からドラッグストアなど、似通った内容の職種であれば年収差も少なく転職が可能といえるでしょう。

ですが、畑が違う場合は多少の難しさを伴います。

製薬会社の研究職への転職は未経験はほぼ採用は不可能ですし、ブランクがある人が未経験の調剤薬局やドラッグストアに転職する場合も正社員採用は困難といえます。

それでも薬剤師にどうしても転職したい場合は、資格があることだけに甘えず「どういった目的で薬剤師になりたいのか」

「薬剤師になって何がしたいのか、何ができるのか」「年収はどうなのか」といった現実的な目標を定めてから行うことが大切です。

製薬の人気職・薬剤師②未経験やブランクの転職は不利?

薬剤師の資格を取得してはいるものの、製薬とは関係のない他業種で就業している人はたくさんいます。

もし、資格を生かして薬剤師になりたいと転職を希望した際、実務の経験がないと不利なのでしょうか。

また、以前薬剤師として活躍していたけれど、出産や育児などでブランクがある場合の復職は難しいのでしょうか。


ブランクからの復職はそこまで難しくない?


資格があるけど実務経験のない「ペーパー薬剤師」や、子育て等で数年以上のブランクがある場合は、どの職種であってもいきなり正社員での採用は難しいといえるでしょう。

この場合、未経験歓迎のパートや派遣の薬剤師から経験を積むことになります。

調剤の経験が全くない場合でも、研修制度が充実している大手のドラッグストアチェーンなどを選べば、薬剤師としてのキャリアの足掛かりになるといえます。

そこから転職を重ねてキャリアアップを目指していくのがセオリーといえますが、職場が合わないなどの理由で転職回数が無駄に多くなってしまうと、一般の職業の転職状況と同じく、ハードルが上がってしまうので注意しましょう。


薬剤師の資格を取得して転職することは可能?


薬剤師の資格のない社会人が一念発起して薬科大に通い、薬剤師になることは可能なのでしょうか。

結論からいえば「年齢による」といえます。

20代のうちに勉強を進めれば若年層である30代までに卒業が見込めます。

やる気と知識があれば転職も不可能ではありません。

しかし、40代以降の転職は採用率がぐっと下がるのが現状です。

そこから薬剤師を目指すことは現実的ではないといえます。

製薬の人気職・薬剤師①求人状況について

製薬の業界の中で、薬剤師は業界の中でも幅広い分野で活躍しており求人状況も様々です。

薬剤師の資格を活かせる職場には、主にどのようなところがあるのでしょう。


・病院薬剤師

患者への調剤が主な業務となります。

処方箋の鑑査や計数化調剤、一包化調剤、服薬指導、在庫管理も行います。

製剤業務、点滴調剤、注射剤の調剤は病院薬剤師ならではでしょう。

とくに点滴調剤・注射剤の調剤は命に直結するため、ミスは許されません。

夜勤もあるため激務が想像されますが、やりがいも高いため人気があります。

欠員補充の募集が主なため、採用枠が少ないのがネックです。


・薬局薬剤師

調剤薬局、ドラッグストアでの調剤業務が主な仕事です。

他の薬剤師と比べて仕事の負担が軽く、求人数も多いため転職しやすいといえます。

地方は深刻な薬剤師不足のため、勤務する場所によっては休みが取りにくいなどのデメリットがあります。


・製薬会社

前述のとおり、研究職、管理薬剤師、臨床開発、MR、DIなどがあります。

MRを除いては、求人数が少なくハードルが高いため状況は厳しいといえます。

薬科大が4年制から6年制になったことにより近年かつてない売り手市場であった薬剤師ですが、将来飽和状態になるであろうといわれています。

2000年代になってから薬科大の新設ラッシュにともない、薬剤師の資格を持つ人がこれからも増えていくためです。

ですが、地方は深刻な薬剤師不足であり、求人自体が途切れることはないでしょう。

また、薬剤師の資格を持っていて他の仕事に従事している人もいるため人数は増えても雇用が減る可能性は少ないといえます。