どの職業であっても、転職することのメリットやデメリットは必ずあります。
薬剤師が製薬の会社に転職した場合はどのようなメリット・デメリットがあるのでしょう。
【メリット】
・給与水準が高く高収入
製薬会社の場合、ほとんどが正社員での雇用となります。
調剤薬局やドラッグストアなどで働いている薬剤師と比べると、収入格差は歴然としています。
数百万単位で年収が異なることもあります。
・土日休みが多いため休日の確保ができる
調剤薬局やドラッグストアに務めているとどうしても土日を含めたシフト勤務になりがちですが、製薬会社は基本一般の企業と同じく土日休みです。
なので生活のリズムを作りやすく家庭を持っている人に適しているでしょう。
(ただし、MR職は休日出勤があります)
・福利厚生の充実
製薬会社は大手企業がほとんどのため、福利厚生がきちんと整備されています。
また、「健康」を扱う会社であることから産休や育児休暇を取りやすい環境にあり、社員のQOLを大切にしているところがほとんどです。
・製薬会社に限らずですが、外資系の会社は「女性の地位向上」を掲げて積極的に女性を雇用しています。
とくに外資系製薬会社では女性優遇の傾向があるそうです。
【デメリット】
・研究職や学術職の求人が少なく、条件が厳しい
欠員が出ない限りは募集を行わない企業が多いため、門戸は大変狭いものとなっています。
募集があったとしても、博士号の取得が必須だったりと薬剤師の資格だけでは応募が困難な現状です。
・製薬会社そのものが人気のため、競争倍率が高い
どの職種においても、たいへん人気が高いためひとつの椅子を巡って何百人もの人が応募をしてきます。
特に臨床開発や管理薬剤師、DIは人気です。
職種を問わないのであればMRやコールセンターは比較的倍率は少なめです。
・職業ならではのデメリット
MR職は高収入でやりがいも高い職業のひとつですが、デメリットとうまく付き合わなければならない職種です。
転勤が多い、接待など気遣いを要求される、自社商品の開発が少なくやりがいを感じない、ノルマとの戦い・・・などがMRのデメリットとされます。
憧れの研究職であっても、思っていた研究内容とちがった、毎日単調な研究ばかりでやりがいを感じないという人もいます。
転職の際には、自分がこの会社でどのようなキャリア形成を行うか、明確なビジョンを持ってからにしましょう。